備忘録みたいなもの。
交流会の主催って普段こんなこと考えているんですよってな感じ。

①Pauperについて
先日、「スタンダード大会とPauper大会の両方に参加したくて困る」との発言をいただいた。
当初Pauper大会は、レガシー民でスタンダード大会に参加する気のない人が別のフォーマットでちょっと躍起になってくれたらなと思い、始めた大会である。
結局現在はレガシー民がスタンダード大会にも参加するという状況になっている。
予想外だったのはスタンダード民の中でコモン構築が流行り始めているということ。「もうすでに流行っている」まである。

しかし、当日12時間も開催しているYMCではあるが、3つの大会を開催するにはタイムスケジュールが厳しいってレベルじゃない。オーバーもオーバーである。
「交流会」という名目上、非公認大会であるPauperを開くのはむしろ望むところなのだが、「大会」というもの自体に縛られすぎるとYMCのコンセプトが揺らいでしまうものとなる。

『大会に参加しない人は楽しめない交流会』となってしまうことが何より避けるべき問題なのだ。

実際、隔月で交互に開催されているPauper大会とEDH大会はYMCの花形だ。
むしろそれがあるからこそ、今でさえ大きな時間を大会に制限されている状態であってもYMCは「交流会」たりえている。

やれることに限界は当然あるので、切り捨てるところは切り捨てるつもりではあるが、なんとも惜しい。
せっかく、Pauperというフォーマットが「スタン民とレガシー民の架け橋」という当初の目的を達成しようとしているわけだ。これを不意にするわけにはいかない、と考えている。

今考えているのは
午前⇒Pauper大会
午後1⇒EDH大会
午後2⇒ドラフト大会など

いっそスタンダードとレガシーを切ってみよう、というもの。
当然スタンダード民といえども皆が皆Pauperをやりたいわけじゃない(むしろ一部)。
レガシー民だって然り。
こんなことしたら大多数の意に背くものとなる。

メリットもリスクも度外視すれば、実は上記の大会プランこそがYMCの理想形だったりする。
要はメリットもリスクも集客力に帰着するわけで。
上記の大会が開催できるほどの人数が確保できるのかどうか。そこにかかっている。

7月までには答えを用意したいところ。



②人数について
現在、YMCは和室で開催されている。定員は30人。
先日開催された第17回YMCでは28名の方にご参加いただいた。自分を含めれば29人。
・・・正直ぎゅうぎゅうだった。
現在、スタンダード民の方々がスタンダード大会終了後に帰宅されるので、その時間から来るレガシー民とうまいこと出入りのサイクルが出来、室内の人口密度バランスが取れている。実際奇跡。

まぁそんな奇跡にいつまでも頼ってはいられない。
もしかしたら午後から増える参加者を見て、気を遣って帰っている人だっているのではないか!
それじゃ交流会として何の意味も無い。

「部屋の大きさを換えればいいじゃない」。これがシンプルな答えなのだけれど、出来たら苦労しないわけで。
これも奇跡的に、「日曜日」の「和室」だけが「全日」丸々予約をとる事が出来ている。
土曜日にして美味しいパン屋さんを紹介したいけれど、それすら出来ない理由がそこにある。
椅子とテーブルがある部屋を取りたいけれど、とれない理由がこれである。

内情を話せば、横須賀ってのはいつもつぶやいたり愚痴っているようにまっことクズな市なのであることが関わってくる。
予約の前に抽選というものがあり、抽選に当たりさえすれば予約より先に場所取りが出来るのだ。
つまり、予約というのは「抽選の結果、余った場所を確定で取れる申請」のことを指すのだ。

問題は抽選のシステム。
「複数アカウントで抽選を牛耳っているチームがある」。これに尽きるのだ。
リーダーの名前を変えさえすれば実情同じチームであろうとも抽選で同じ場所を申し込める。
これがある限り、一番広い部屋の抽選倍率はいつだって20~30倍は当たり前なのだ。実際には「20~30倍(笑)」ではあるが。

YMCは全日開催をモットーとしている。
抽選で午前だけ取っているチームや、それこそ3時間だけ取っているチームと平等に全員と戦わなければならない。
全日(YMC)vs午前vs3時間勢ではなく、全日(YMC)vs午前&3時間勢なのだ。
確率は激低もいいところである。

では別の場所に移動するのはどうだろうか。
横須賀中央駅から坂を上ったところに「文化会館」という多目的ホールがある。
そこは30人から大体10人刻みの定員数で部屋を貸し出している。
40~50人部屋なんていつだって余裕だ。が、遂に参加費を徴収しなければならなくなる。

大会にも参加しないで、観戦だけしているような方々がわざわざ参加費を払ってまで来たがるか?
そういう魅力ある催し物もいずれはしたいところだが、YMCはそういう催事じゃない。
「単純にMTGを楽しみに来る方々からもらう金なんてびた一文無い」ってのが自分の考えだ。

こういった諸々の故あって、どうしようか悩んでいる。
物事に限界はつきものなので、定員溢れと割り切る部分なのかもしれないが、たかが30人もコントロールできないのかと思うと正直悔しい。

今は奇跡におんぶにだっこして、定員数についてはしっかり考えていきたい。



③「初心者」とは
Twitterで先日
「MTG“上級者”の描く初心者はどこかずれているんじゃないか?」
という内容のものがあった。
ここでいう上級者は慣れ親しんでいる人の事を指し、もっと言えば大会等でよりプロフェッショナルライクな遊び方をしている人の事を指すものだと理解している。
このつぶやきには「レポと称してデッキリストを挙げる」行為についての疑問が提示されていた。

ハナから「大会ガチ勢のためにしかレポを書きません!」というなら問題はないだろうが(だったらプレイングやら構築やら何やらまで仔細に書いてかつ公式コラムなどに匹敵するレポを書いて見せろ)、「YMC=交流会」と謳った手前初心者に優しくないレポなんて挙げてはならなかったのだ。

YMCの大会レポは、デッキのアーキタイプをあらかじめ理解しているか、アーキタイプの説明(シナジーやコンセプト)を理解できるほどのMTG知識を有している人間を対象として書いている。

その対象の取り方こそが、上級者から見た初心者なのではないか。ということである。

当然、「スタンダードというフォーマットとは?」という部分から毎回入るのは活字を追いかけるレポとしてはあるまじき姿だと思う。
(求められれば“スタンダードとは?”みたいな事を説明しているリンクを貼るけれど。実際Pauperに関しては少し違いがあるが、行っている)

正直「初心者」ってなんだ?
自分が思い描いているものが「違う!」とされた時、もはや何も浮かばなくなってしまうのは自分だけではないはず。
上記みたいに極端なずぶの素人ってわけでもなく、かつMTGのアーキタイプなどに理解が乏しい層のMTGプレイヤー・・・。

カジュアルプレイヤーでも早々いない(と思う・・・)。おそらくTCGというものが初心者の方に近いのかもしれない。

ちょっと言語にしづらいので、極力専門用語を使用しないレポを心がけようと思う。
まず、「ジャンド」や「セレズニア」といった特定の色で構築されたデッキの呼称をちゃんと色で呼ぶ。
次に「アリストクラッツ」や「カウンタートップ」のような名称を持つデッキにはその由来や傾向の説明をする。
(この際にマーベリックの起源がどうのこうの、とは言わずに周知されている一般的なものを説明)

こういったところからはじめようと思う。
子供に説明するような気持ちを持ちながら、大の大人である可能性がある初心者を子ども扱いしないような説明をしていく。がんばろう



④宣伝方法
ネット環境が変わってからというもの、2chで書き込みが出来なくなってしまった。
(Softbankユーザーの民度の低さたるや・・・というか携帯メーカーはどれもそうか)

宣伝媒体、というより開催内容を周知できなくなってしまったのは極めて問題視すべき事象。
以前はポスターをホビーステーション横浜店さんに張ってもらったりしていたけれど、横須賀という地域の都合上、宣伝は見たけど足を運びづらい人が後を絶たない。

内在的に横須賀という地域はMTGプレイヤーが多い。YMCを開催していて本当に実感する。
かつて汐入に「アライアンス」というお店があったからなのだろうか。
それはともかく、横須賀でMTG交流会をやっているのに横須賀市民に気づいてもらえないのはかなり悲しい。
(一番悲しいのは大人のやるTCGというものがあまり良い見方をされていないところにある)

どうにか出来ないものだろうか。
おそらく社会人の参加者が9割9分だと思う。MTGプレイヤー自体も同じようなものだろう。
まずはそんな社会人の方の目に留まるような宣伝の仕方をしていきたい。

今は「横須賀 MTG」で検索をかけると出てくれるようになっているそうなので、そこは助かっているのだが。




今悩んでいるのはそんなところ。
問題自体はいたってシンプル。でもその問題に対してのシンプルな答えが使用できないってのがミソよね。
きっと他の交流会・大会開催者さんも似たような悩み抱えてんだろうなー。
一度催している会を楽しみに人が来てしまえば、ビジネスじゃなくったって甘えは許されない。そう思っている。
だからこそ悩ましいよね。良い脳トレです。



コメント

プロクト
2013年6月22日5:52

初心者の頃、
ピットサイクル…ライフを手札に、手札をマナに、マナをライフに変換していくデッキ
という解説を読んで、???だったのですが、なんか知らない世界がありそうでわくわくしました。
その後、日本選手権のデッキ100みたいな本でピットサイクルの解説読んで、こんなんあるのか!と感動した覚えがあります。
よく知られたアーキタイプの動きを改めて説明する文章も案外需要ありそうですね。
スタンだったら大体公式で取り上げられてるので、解説ページへのリンクを張っても良いかも。

HPの件、遅くなりましたが今日の午前で何らかの回答します。

芥(akuta)
2013年6月22日10:58

確かにパット見何するデッキかわからないものも多いですよね。ドレッジとかまさに「?」の塊だと思います。
アーキタイプの説明の需要ありそうですね!次やってみます!

運び屋
2013年6月22日11:06

アーキタイプの説明ですとZENO(ゼノ@ 5色の人)さんが初心者向け解説記事をやってますよ(ステマ)

それと参加したことのない人間の意見ではありますが、会場の拡大のため試しに一度有料化してみるのはいかがでしょうか。自分が参加した地元の交流会は参加費300円を徴収していましたが問題なく運営されてました。一日遊ぶためなら安いと考える人も多いのではないでしょうか。

最後になりますが幹事お疲れさまです。幹事さんがいるからmtgは各地でコミュニティを維持できています。感謝しております。

芥(akuta)
2013年6月22日11:20

そんな記事があるんですか!ちょっと見てきます。
会場拡大については一度YMC開催中に参加していただいた方にアンケートを取ろうと考えています。

ご助言と激励ありがとうございます。
より良い交流会を目指して頑張ります。

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